DREAM SPIRIT "General Triumphant" サイン入り
DREAM SPIRIT "General Triumphant" サイン入り
販売価格: 2,000円(税込)
商品詳細
戦争の歴史が人類の歴史だなんて
それはあまりにも悲しい
けれども独善的な争いは繰り返される
文明の一部が進歩したように思えても
人類は何も変わらないのか
はたまた退廃しているのか
古に学べ
山東省出身、現在は北京を拠点として活動を行うDREAM SPIRIT(夢靈/梦灵)のセカンド・アルバム『General Triumphant(将・军/将・軍)』。
JUDAS PRIESTやACCEPTといった80年代の正統派ヘヴィメタルと漢民族伝統文化を愛し、昔を偲ぶ"追憶の中華フォークメタル"! 笛子(横笛)、古箏といった伝統楽器を導入して華を添えるのみならず、以前にも増して濃厚な中華メロディを奏でるギター。さらに、勇ましさと回顧の念を催させる歌は、時に詩仙李白や戴叔倫の詩を用いて格調高く紡ぎながら聴き手を古雅な物語の世界へと導いてゆく。
今回の作品は、とあるいにしえの将軍の身の上に起こった架空の物語をテーマにしたコンセプト・アルバム。架空とは言えども、将軍に襲いかかる惨事、男の友情、燃える復讐心、そして忠義の心ある生き様は、後漢末期の武将で政治家、詩人、兵法家として知られる曹操(155~220)、南宋の武将にして英雄、岳飛(1103~1142)、さらには『水滸伝』の林冲といった人物たちを想起、または擬えるもの。また、バンドは華々しく勇壮な表舞台を描くと同時に、曹松の詠んだ「一将功成りて万骨枯る」が示すよう、「一人の将軍があげた功績、その陰には無数の兵士が犠牲になっている」ことも伝えている。戦争はなにも大昔のことではない。今現在も絶え間なく続いていており、突き詰めてみれば極一部の個人の勝手な事情によって起こされているのである。結果、彼らは"いにしえ"の架空の物語を通じ"今"という現実をも表現して戒めているのだ。
以下、あらすじを幻想込みで大まかに意訳。
それは数百年、いや千数百年前のことだったのかもしれない。中国大陸の歴史の一端を駆け抜けた一人の将軍の物語。
とある晩秋の頃。都の兵士たちが招集され隊が結成される。土埃が立つほどの風に抗うように新たな戦場へと歩みを進める軍隊。その兵士達の胸には緊張と興奮、不安が渦巻いていた。
たどり着いた最前線。砂漠の方々から狼煙が上がり鼓が打ち鳴らされると、勇猛に剣と槍を掲げ縦横無尽に駆ける兵士達。馬の嘶き。弾ける金属音。血飛沫と黄砂が舞い、至る所に血溜まりと四肢が無残に散らばる。戦いは熾烈を極め、両軍共に甚大な被害を出した。
一夜明けて、命からがら生き残った兵士達と将軍は、血と砂埃で汚れた甲冑を小川で清める。せせらぎはまるで何事もなかったかのようにすべてを洗い流してゆく。
隊の士気も回復し、次なる戦いに備えている時。突然の皇帝の命により、将軍は今回の遠征部隊から外されて宮廷へ帰還させられることとなる。けれどもそれは、宮廷内の裏切り者が敵と結託して仕向けた罠であった。
息せき切って都に戻ってくる将軍を友人がこっそりと出迎える。「すでに貴公の妻も家族も殺され、今や敵は将軍の首を取らんとするばかりの非常に危険な状況でありますれば、かくなる上は、拙者がその刺客を突き止めて始末した後、自害する覚悟にございます」とその男は告げた。
雪がしんしんと降る夜。やっとのことで眠りについた将軍は妻に再会する。夢枕に立った妻の顔は苦悶に歪みながら刺客の正体を伝えたのだった。やにわに目覚めた将軍の身体は凍てつき、胸を突き上げるような痛みが襲う。まんじりともしないまま夜は明けてゆく。
復讐の炎を灯して将軍は友人よりも早く宮中の裏切り者を見つけ出し、すみやかに刃を突き立てた。その日もまた雪がしんしんと降り積もる静かな夜であった。
翌朝、将軍は馬に跨り部下の待つ最前線へと戻っていく。最終的に今回の遠征では無事勝利を収めることができたのだ。
戦いを終えた将軍は独りさすらい何処へと。その長い旅の途中に彼は、かなた後漢の曹操が詠んだ『观沧海』にまつわる土地を巡り、その大志を理解しようとした。時を経て景観は変われど魏の武帝の想いは千代に変わらず。秋風に吹かれて山から広大な東海を見渡せば、果てからとめどなく打ち寄せる波、また波。日月星々が昇っては沈む水平線。いったい彼はどのような詩をその地で詠んだのか。今となっては誰も知る由もない。
退役して幾年流れたことだろう。私邸に還った将軍。独り。雨音に導かれ、おもむろに勝利の歌を朗々と歌い始めた。それは、あの時の戦いを成功の内に終わらせた兵士たちが勝鬨を上げ歌っていた凱歌。彼の胸にはかつての栄光が煌めいていた。
ミキシングとマスタリングはKRISIUN、BIO-CANCER、DESTRUCTION等の作品を生み出したドイツのStage One StudioにてAndy Classen(元HOLY MOSES)が手がける。
2017年発売
スリップケース、3面デジパック仕様
収録曲
01.出征(The Expedition) 1:28
02.塞下(Go Out To Battle) 4:17
03.浣甲(Rising Armour) 1:00
04.炼金术(Alchemy) 4:49
05.刺客列传(Of Daggers Ad Men) 3:57
06.伤寒(Morbid Souls) 7:35
07.天雄星(The Majestic Star) 5:37
08.朝歌(Ancient Poems) 5:19
09.观沧海(Might As The Sea) 5:39
10.凯歌(Song Of Triumph) 4:07
サンプルは「塞下(Go Out To Battle)」
それはあまりにも悲しい
けれども独善的な争いは繰り返される
文明の一部が進歩したように思えても
人類は何も変わらないのか
はたまた退廃しているのか
古に学べ
山東省出身、現在は北京を拠点として活動を行うDREAM SPIRIT(夢靈/梦灵)のセカンド・アルバム『General Triumphant(将・军/将・軍)』。
JUDAS PRIESTやACCEPTといった80年代の正統派ヘヴィメタルと漢民族伝統文化を愛し、昔を偲ぶ"追憶の中華フォークメタル"! 笛子(横笛)、古箏といった伝統楽器を導入して華を添えるのみならず、以前にも増して濃厚な中華メロディを奏でるギター。さらに、勇ましさと回顧の念を催させる歌は、時に詩仙李白や戴叔倫の詩を用いて格調高く紡ぎながら聴き手を古雅な物語の世界へと導いてゆく。
今回の作品は、とあるいにしえの将軍の身の上に起こった架空の物語をテーマにしたコンセプト・アルバム。架空とは言えども、将軍に襲いかかる惨事、男の友情、燃える復讐心、そして忠義の心ある生き様は、後漢末期の武将で政治家、詩人、兵法家として知られる曹操(155~220)、南宋の武将にして英雄、岳飛(1103~1142)、さらには『水滸伝』の林冲といった人物たちを想起、または擬えるもの。また、バンドは華々しく勇壮な表舞台を描くと同時に、曹松の詠んだ「一将功成りて万骨枯る」が示すよう、「一人の将軍があげた功績、その陰には無数の兵士が犠牲になっている」ことも伝えている。戦争はなにも大昔のことではない。今現在も絶え間なく続いていており、突き詰めてみれば極一部の個人の勝手な事情によって起こされているのである。結果、彼らは"いにしえ"の架空の物語を通じ"今"という現実をも表現して戒めているのだ。
以下、あらすじを幻想込みで大まかに意訳。
それは数百年、いや千数百年前のことだったのかもしれない。中国大陸の歴史の一端を駆け抜けた一人の将軍の物語。
とある晩秋の頃。都の兵士たちが招集され隊が結成される。土埃が立つほどの風に抗うように新たな戦場へと歩みを進める軍隊。その兵士達の胸には緊張と興奮、不安が渦巻いていた。
たどり着いた最前線。砂漠の方々から狼煙が上がり鼓が打ち鳴らされると、勇猛に剣と槍を掲げ縦横無尽に駆ける兵士達。馬の嘶き。弾ける金属音。血飛沫と黄砂が舞い、至る所に血溜まりと四肢が無残に散らばる。戦いは熾烈を極め、両軍共に甚大な被害を出した。
一夜明けて、命からがら生き残った兵士達と将軍は、血と砂埃で汚れた甲冑を小川で清める。せせらぎはまるで何事もなかったかのようにすべてを洗い流してゆく。
隊の士気も回復し、次なる戦いに備えている時。突然の皇帝の命により、将軍は今回の遠征部隊から外されて宮廷へ帰還させられることとなる。けれどもそれは、宮廷内の裏切り者が敵と結託して仕向けた罠であった。
息せき切って都に戻ってくる将軍を友人がこっそりと出迎える。「すでに貴公の妻も家族も殺され、今や敵は将軍の首を取らんとするばかりの非常に危険な状況でありますれば、かくなる上は、拙者がその刺客を突き止めて始末した後、自害する覚悟にございます」とその男は告げた。
雪がしんしんと降る夜。やっとのことで眠りについた将軍は妻に再会する。夢枕に立った妻の顔は苦悶に歪みながら刺客の正体を伝えたのだった。やにわに目覚めた将軍の身体は凍てつき、胸を突き上げるような痛みが襲う。まんじりともしないまま夜は明けてゆく。
復讐の炎を灯して将軍は友人よりも早く宮中の裏切り者を見つけ出し、すみやかに刃を突き立てた。その日もまた雪がしんしんと降り積もる静かな夜であった。
翌朝、将軍は馬に跨り部下の待つ最前線へと戻っていく。最終的に今回の遠征では無事勝利を収めることができたのだ。
戦いを終えた将軍は独りさすらい何処へと。その長い旅の途中に彼は、かなた後漢の曹操が詠んだ『观沧海』にまつわる土地を巡り、その大志を理解しようとした。時を経て景観は変われど魏の武帝の想いは千代に変わらず。秋風に吹かれて山から広大な東海を見渡せば、果てからとめどなく打ち寄せる波、また波。日月星々が昇っては沈む水平線。いったい彼はどのような詩をその地で詠んだのか。今となっては誰も知る由もない。
退役して幾年流れたことだろう。私邸に還った将軍。独り。雨音に導かれ、おもむろに勝利の歌を朗々と歌い始めた。それは、あの時の戦いを成功の内に終わらせた兵士たちが勝鬨を上げ歌っていた凱歌。彼の胸にはかつての栄光が煌めいていた。
ミキシングとマスタリングはKRISIUN、BIO-CANCER、DESTRUCTION等の作品を生み出したドイツのStage One StudioにてAndy Classen(元HOLY MOSES)が手がける。
2017年発売
スリップケース、3面デジパック仕様
収録曲
01.出征(The Expedition) 1:28
02.塞下(Go Out To Battle) 4:17
03.浣甲(Rising Armour) 1:00
04.炼金术(Alchemy) 4:49
05.刺客列传(Of Daggers Ad Men) 3:57
06.伤寒(Morbid Souls) 7:35
07.天雄星(The Majestic Star) 5:37
08.朝歌(Ancient Poems) 5:19
09.观沧海(Might As The Sea) 5:39
10.凯歌(Song Of Triumph) 4:07
サンプルは「塞下(Go Out To Battle)」
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