GREASY CAFE "Technicolor"

GREASY CAFE "Technicolor"

販売価格: 1,800(税込)

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商品詳細

背負った荷は重くなり続ける
すべてを埋めて立ち去るか
こぼれ落ちた破片を拾い集めるか
それとも……

メランコリーな記憶を掘り起こして慈しむ感傷的物語のメロディー

 バンコクの芸術学校を出た後、英国にて写真を学び写真家として活動。英国でも多少のバンド活動は行っていたが、ミュージシャンとしての正式なデビューはタイ帰国後、2001年にコンピレーションに参加してから。その後、シングルやアルバムを発表する度にインディチャートを賑わせ、数々の賞を受賞。ついには俳優としても活躍するまでになった、まさに芸術家肌といえるApichai Tragoolpadetgraiのインディロック/フォークロック・バンド、GREASY CAFE。

 本作は、前作から約5年ぶり4枚目となるフルアルバム『Technicolor』。
 これまでは、喪失、孤独といった辛い人生経験の後に何か確かなものを求める旅に出て、不確かさの中を彷徨うような作品であった。しかし今回、Apichaiはその旅のさなか立ち止まる。今いちど過去を振り返り、思い出に浸ってみる。すると、白黒に色褪せていた記憶が大雑把ながらにも色彩を帯び、個々の断片から新たな物語が流れ出してきた。浄化されて美しく変様していくそれは、現実ではないけれど、少なくとも僕らの心にはそうできる力が備わっていることを教えてくれる。
 例えばそれは、突然に終りを迎えた恋人たち。男は辛い記憶を埋葬しながらも夢中で思い出をかき集め修復しようと試みる……
 例えばそれは、終わりの始まり。関係を持ち始めた人たちは、いくつもの選択肢を通過しながらすべからく終焉へと向かっていく。それはまるで秒読みが開始された時限爆弾。これから起こる間違えを変えられたなら……
 そう、Apichaiは、色恋沙汰、人と人の結びつき、時の流れ、夢といった誰もが経験し共感するであろう事柄を主題に歌う。そして、ときに暗喩を溶け込ませ夢のような柔らかなメロディにのせて厳しい現実を露わにしていくのだ。その美しいまでの残酷さたるや。もちろんこのような姿勢はこれまで同様に変わりはないが、今回は、人生の進む方向や壁に恐れをなして躊躇している人の背中を押してあげるような歌も織り交ぜられている。
 また、サウンド面では、ポストロック的なアプローチをとる新しい試みも見せる曲がある一方で、これまでよりもギターや生楽器の使用頻度は極端に抑えられている。バンド形態というより私的かつ内向的であり、このシンセサイザーを大胆に導入したエレクトロ要素に戸惑うファンもいるかもしれない。しかし、音の隙間を十分に設け、いっそう際立たせた哀愁の歌メロは、言語を超越した感情までをも伝えるかのように染み込んでくるのだ。

 モノクロからカラーへ。フォークロックからエレクトロへ。本質を変えることなくGREASY CAFEは表層だけをトランスフォームしてみせた。

色付けしてみませんか
心の片隅に打ち捨てた
あの古ぼけた思い出に

2017年発表
特殊パッケージ仕様

収録曲
01.ปะติดปะต่อ 3:17
02.ยามวิกาล 4:02
03.วันสีแดง 3:33
04.รอยกะพริบตา 4:10
05.ระเบิดเวลา 4:29
06.เสียงในฟิล์ม 3:53
07.ตาบอดแสง 3:59
08.ในที่สุดแล้ว 3:34
09.9 (ก้าว) 4:08
10.เมื่อวันนี้ 3:27
11.นิรันดร์ 4:38
12.เหตุการณ์ล่วงหน้า 4:24
13.TECHNICOLOR 3:59
14.แทร็ค 14 4:36

サンプルは「ปะติดปะต่อ」のPV

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