HANUMPA "獨感"
HANUMPA "獨感"
販売価格: 1,700円(税込)
商品詳細
繊細さとダイナミズムが混沌と渦巻く無重力空間に目眩すら覚える、馬頭琴奏者を含むサイケデリックな韓国のロック・バンド。
2009年リリース。
収録曲
01.초대 5:27
02.독감(毒感) 3:14
03.무중력 6:05
04.매미 3:05
05.무덤 5:16
06.200만 광년으로부터의 5호 계획 [Album Version] 4:22
07.연인 4:22
08.Sleep In 3:36
09.참회 9:09
10.독설 4:54
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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21世紀になってからは、韓国ロックの情報も比較的入手しやすくなり、日本人の中にも韓国メタルのファンが増えている。そのようなメタル・ハートをお持ちの方なら、近年、日本に紹介されている韓国アイドル達を見てニヤリとしつつも、CD棚にはBLACKHOLE、BLACK SYNDROME、CRASH、KIM KYONG HO、LEGEND、MAHATOMA、METHOD、SAD LEGEND、ZIHARDといったメタル・バンド達が並んでいることだろう。しかし、今回は純然たるメタルとは少し違った方向性のバンドを取り上げて、もう少し韓国のバンドの深淵に踏み入れてみたい。
もはやメンバーも正確な年は覚えていないらしいが、90年代に結成されたHANUMPAというバンドは、2001年にEP、そしてしばらくの間バンドとしての活動は停止してしまうが、再び活動を再開して2009年に『獨感』というアルバムを発表する。
このバンド、通常のギター、ベース、ドラムに加えて、モンゴルで音楽修行をしたというヴォーカリストが馬頭琴とホーミーを操れるのが最大の特徴となっており、その為、ワールド・ミュージック色を多少感じさせる、現代的なヘヴィさを持ったサイケデリックでプログレッシヴなロックをプレイしている。ピアノや馬頭琴の感傷的で叙情的なパートから、すべてを飲み込む荒々しい濁流を作り出すガレージまで、聴く者の心は木の葉のように弄ばれ、激しくサイケな目眩のなか、前後不覚の無重力空間へ放り出されてしまう。また、歌詞は全曲韓国語で、それゆえ韓国のバンドならではの雰囲気を十分に醸し出し、彼らは唯一無二の世界を構築している。
この『獨感』はポップな作品とは言い難いものの、その芸術性を認めた韓国の音楽マニアや評論家には好意的に受け入れられ、その年のベスト・ロック・アルバムにもノミネートされたほどだ。
HANUMPAのメンバーはこのバンド以外にも多くのバンド、ミュージシャンと演奏をしているが、バンドの活動自体はきちんと継続しており、2010年に『獨感』に収められていた曲を再録した6曲入りEP、『残夢』をリリースしている。昨年、話を伺った時点ではセカンド・アルバムに向けて作曲をしていて、かなり素晴らしい内容になりそうだという事だったので、次回は彼らがどのような世界を見せてくれるのかが楽しみだ。
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2009年リリース。
収録曲
01.초대 5:27
02.독감(毒感) 3:14
03.무중력 6:05
04.매미 3:05
05.무덤 5:16
06.200만 광년으로부터의 5호 계획 [Album Version] 4:22
07.연인 4:22
08.Sleep In 3:36
09.참회 9:09
10.독설 4:54
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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21世紀になってからは、韓国ロックの情報も比較的入手しやすくなり、日本人の中にも韓国メタルのファンが増えている。そのようなメタル・ハートをお持ちの方なら、近年、日本に紹介されている韓国アイドル達を見てニヤリとしつつも、CD棚にはBLACKHOLE、BLACK SYNDROME、CRASH、KIM KYONG HO、LEGEND、MAHATOMA、METHOD、SAD LEGEND、ZIHARDといったメタル・バンド達が並んでいることだろう。しかし、今回は純然たるメタルとは少し違った方向性のバンドを取り上げて、もう少し韓国のバンドの深淵に踏み入れてみたい。
もはやメンバーも正確な年は覚えていないらしいが、90年代に結成されたHANUMPAというバンドは、2001年にEP、そしてしばらくの間バンドとしての活動は停止してしまうが、再び活動を再開して2009年に『獨感』というアルバムを発表する。
このバンド、通常のギター、ベース、ドラムに加えて、モンゴルで音楽修行をしたというヴォーカリストが馬頭琴とホーミーを操れるのが最大の特徴となっており、その為、ワールド・ミュージック色を多少感じさせる、現代的なヘヴィさを持ったサイケデリックでプログレッシヴなロックをプレイしている。ピアノや馬頭琴の感傷的で叙情的なパートから、すべてを飲み込む荒々しい濁流を作り出すガレージまで、聴く者の心は木の葉のように弄ばれ、激しくサイケな目眩のなか、前後不覚の無重力空間へ放り出されてしまう。また、歌詞は全曲韓国語で、それゆえ韓国のバンドならではの雰囲気を十分に醸し出し、彼らは唯一無二の世界を構築している。
この『獨感』はポップな作品とは言い難いものの、その芸術性を認めた韓国の音楽マニアや評論家には好意的に受け入れられ、その年のベスト・ロック・アルバムにもノミネートされたほどだ。
HANUMPAのメンバーはこのバンド以外にも多くのバンド、ミュージシャンと演奏をしているが、バンドの活動自体はきちんと継続しており、2010年に『獨感』に収められていた曲を再録した6曲入りEP、『残夢』をリリースしている。昨年、話を伺った時点ではセカンド・アルバムに向けて作曲をしていて、かなり素晴らしい内容になりそうだという事だったので、次回は彼らがどのような世界を見せてくれるのかが楽しみだ。
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