JUKATOR “At The Crossroads - When A Choice Has To Be Made”サイン入り

JUKATOR “At The Crossroads - When A Choice Has To Be Made”サイン入り

販売価格: 1,300(税込)

商品詳細

2010年、JUKATOR(PLAYERの意)として世に出てきて、結成わずか一年にしてYAMAHA Asian Beat 2011の覇者となった香港プログレッシブ・メタル期待の若手登場。
メタル・バンドにとってはかなり厳しい状況にある香港のシーンで、このような若手が出てきたのは貴重。彼らはまだ若いが、メンバー同士の強い絆と、自らの信じる音楽に対するひた向きな姿勢が、今後の香港に何かしらの影響を与える可能性もある。日本のメタル・ファンには是非、この手のバンドの未来を信じて応援し、彼らが成長していく過程を見守ってほしい。

2011年リリース。
メンバーのサイン入り。

収録曲
01.A22 6:20
02.Phantom's Clutch 7:01
03.Till The End 6:12
04.Somewhere In Time 3:44
05.Cross The Line 6:14
06.Davidia 9:03

アジアのバンドの音源が聴けるネットラジオ
「Cinta KecilのASIAN ROCK RISING vol.78」にて紹介。
YouTubeでの視聴は こちら

以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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新たなメンバーとしてMike Manginiを迎えたDREAM THEATERは、4月後半に来日し、揺るぎない高品質な演奏で日本各地のファンを魅了して行った。言うまでもなくプログレッシヴ・メタルとしては名実共に頂点の座についているバンドだけあって、リスナーだけではなく、多くのプレイヤーもその技術を確かめ、参考にする為に彼らのコンサートに集まってくる。中には、DREAM THEATERのコンサートで出会ったミュージシャン同士が意気投合して新たなプログレッシヴなバンドを結成したという話もあるくらいだ。

その来日の前後でDREAM THEATERは韓国、インドネシア、シンガポール、台湾、タイ等、アジア諸国もツアーしているので、熱心なファンは近隣諸国まで追いかけて行った人もいると思う。今回ご紹介するのは、その近隣諸国までDREAM THEATERのライブを観に行ってしまった香港のバンド、JUKATORだ。

JUKATOR。やはり、現段階では日本人にはあまり浸透していないバンドだろうと思われるが、香港の新人プログレッシヴ・メタル・バンドであり、彼らもDREAM THEATERからの多大な影響を受けているバンドの一つ。

バンドの結成は2010年4月で、OK Lo(ヴォーカル)、 Bonaventure Ip(ギター)、Wong Wai(キーボード)、 Jacky Man(ベース)、そして Joseph Ho(ドラム)という80年代生まれのメンバーで構成されている。彼らは互いを知らなかったが、運命に導かれるように友人を介して知り合い、共通の音楽感覚を持っていることが判明すると、バンド結成へと動き出したという。さらに、彼らはプログレッシヴな音楽を演奏しようとして集まったわけではなく、自分たちの望む、そして最高だと思っている音楽をやりたいようにやってみたら、それがプログレッシヴと呼ぶのが一番適切な音だったとも語っている。

そんなケミストリーが自然に生まれるJUKATORは、2011年11月に韓国で開催されたYAHAMA Asian Beat 2011に香港代表として出場してグランプリを獲得する。この時は、日本を代表するドラマーである神保彰氏が特別審査員として参加しており、今後も活動を続けていくようにJUKATORを奨励してくれたという。

そこで私はこう尋ねてみた。
「YAHAMA Asian Beat 2011でグランプリを獲得した後は、バンドを取り巻く状況も変化したのではないか」
すると
「いや、僕らは香港でもアンダーグラウンドなバンドですから。それに、グランプリを獲得出来た事で、 自分たちのやっている事、そして練習を重ねて根気よく続けていく大切さに気づかされました」
と、彼らは多少ハニカミながらも真剣に答えてくれた。なんと、この大会に参加する事によってバンドは、舞い上がって大きくなるどころか、さらに姿勢を正していたということだ。

そして、その勢いに乗ったバンドは、2011年末にデビュー・アルバム『At The Crossroads - When A Choice Has To Be Made』を発表。バンドの小さなスタジオで、マスタリング以外のほぼすべてをバンド自身が手掛けており、それまで、エンジニアとしての経験がなかったメンバーたちは相当苦戦を強いられたようだ。制作の大詰めでは、それぞれが仕事や学校に通いながらも100時間以上もぶっ通しで作業を行っていたと語っている。出来上がったものは、最近のプロダクションが向上した作品と比べてしまうと、正直言ってラフなものではあるが、それは今後いくらでも改善できる部分。それよりも、アルバムの全6曲がドラマ性を演出できていて、さらにバラエティに富んだものになっていることに注目したい。 なお、歌詞は、四川省で起こった地震等、自分たちの生活、人生の経験からわき起こった感情を元にしているという。

メンバー曰く、DREAM THEATERのみならず、THE BEATLES、PORCUPINE TREE、INCUBUS、 さらに、ジャズやフュージョンにも影響を受けているということなので、今後はその辺りをどのようにJUKATORとして消化して行くかが鍵となると思われる。

さらに、このJUKATOR自体が、香港のロック/メタル・シーンの鍵の一つとも言える。確かに香港にもわずかながらプログレッシヴなバンドは存在しているが、もっと若さと勢い、外からの注目が必要なのだ。彼らの努力が今後の香港のシーンに何らかの変化を及ぼす可能性は十分ありえる。

「Five members,One soul」と言う彼らの強い結束。これから遭遇するであろうさまざまな分岐点で何を選択して掴み、生み出してくれるのか。香港の新人プログレッシヴ・メタル・バンド、JUKATORに日本側から注目してみて欲しい。
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