CARACAL “Bear.Shark.Wolf” 2nd edition
CARACAL “Bear.Shark.Wolf” 2nd edition
販売価格: 1,500円(税込)
商品詳細
ここ一年で勢いづく注目のシンガポールのポスト・ハードコア・バンドの新鋭、CARACAL。2009年のデビューEPに続くデビュー・アルバム『Bear.Shark.Wolf』。キャッチーで哀愁のあるマイルドな声質のヴォーカル・メロディ。ギャング・コーラスを取り入れたパワフルな曲から「 Charlatan」で展開される美麗なコーラス・ワークまで、5つのチャプターとエピローグから構成されたドラマティックで起伏に富んだアルバム。
バンドは2011年に本作『Bear.Shark.Wolf』を発表していたが、今作は作品内容に合わせジャケットを改め、さらに2曲のボーナス・トラックを追加収録した豪華な再発。このボーナス・トラック「Charlatan El Diablo (A Mexican Standoff)」はオリジナルも素晴らしいが、このトランペットを挿入したメキシカンなヴァージョンも砂漠の荒野に佇むニヒルなガンマンを思わせる渋さとスケール感のあるエピックな仕上がり。テキーラをあおりながら聴け!
2009年のデビュー以降、中国、カナダ、台湾のフェスティヴァルに参加。その他、FUNERAL FOR A FRIENDやSWITCHFOOT、UNDERROATH等のシンガポール公演の前座を務める。そして2012年9月には日本ツアーも敢行。
本を模した紙ジャケット仕様。
2012年リリース。
収録曲
Chapter 1
01.Bruce Banner Made A Big Mess 4:23
02.Wolves 2:49
03.Charlatan 3:08
Chapter 2
04.Bears 3:35
05.Cheers To Love 6:58
Chapter 3
06.All For The Walls 4:20
Chapter 4
07.Snake Blood 2:17
08.Sharks 3:54
09.Barrel Of A Gun 5:40
Chapter 5
10.The Strain 4:26
11.Smart Move Robert 6:08
12.The Prize Fight 6:37
Epilogue
13.The Strain Featuring Melvin Ong (Ruins And Remains) 4:27
14.Charlatan El Diablo (A Mexican Standoff) 6:18
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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シンガポールの国土の広さからみて、意外なほどバンドの数が増えたように思えた時期があったので、不思議に思ってミュージシャン達に尋ねてみると、「この国は狭いから誰もが知り合いみたいなものだし、最近では、とりあえず親しくなったら“バンドでもやる?”なんて話になるんだ」と、数年前に教えてもらったのだが、現在はそんな状況もだいぶ落ち着いていると聞いている。とくに、ロックやメタルはかなり大変だという事だが、やはり国内だけを視野に入れてもたかが知れている、どうにも出来ない状況なのだと思う。ただ、この10年でも優れたバンドは多く出てきて良いアルバムを発表しているし、今現在も良いバンドは生まれているのは事実だ。
どのくらいの方が知っていたのかはわからないが、そのシンガポールからCARACALというポスト・ハードコア・バンドが9月に来日して東京、大阪を含む5カ所でライブを行った。大阪ではKMC(Kansai Music Conference)にも出演しているので、ひょっとしたら名前を目にしたかもしれない。
現在のCARACALは影響を受けたバンドとして、THRICE、BRAND NEW、MASTODON、TOE、MUSHUGGAH、FUNERAL FOR A FRIEND等の名前を挙げているのだが、このCARACALの母体となるバンドは2003年結成。当時は、BLINK 182やTHE STARTING LINE、GREEN DAY等のパンク系のカヴァー・バンドだったという。それが徐々にSENSES FAILのようなポスト・ハードコア/エモへと変わってくるのだが、転機は2005年。他のカヴァー・バンドで活動していたメンバーと出会い、お互いカヴァーばかりを演奏する事にも飽きていてたということで、オリジナルを作っていこうということで、それがCARACALというバンドになる。
バンドは、2007年頃からシンガポール国内のフェスティヴァルに顔を出すようになり、FUNERAL FOR A FRIENDのシンガポール公演の前座を務めつつ知名度を徐々に上げながら、2009年には『Phoenix』というEPを発表。現在のヘヴィなサウンドに比べれば少し明るめの曲調だが、それは日々の生活をよりポジティヴに捉えていたから、そういう部分が音にも反映されたのだと語っている。そして、同年中国9都市をまわるツアー、2010年には北京のMIDI Festivalに出演を果たし、2011年に『BEAR.SHARK.WOLF』というなんとも力強いタイトルのフル・アルバムを発表する。
バンド・メンバーはその名が物語るように、動物が好き、それも獰猛な奴が特に好きだということなので、ここでは凶暴性を前面に押し出したイメージで印象づけている。デビューEP発表から時間も経ち、様々な経験から、自然とヘヴィな曲調になっていったということで、より骨子のしっかりしたリフも増え、曲によってはギャング・コーラスを使用したり、前のめりで噛み付かんばかりの勢いの曲もあるのだが、俊敏なネコ科の動物CARACALの名前をバンド名に冠した通り、実のところ彼らの楽曲はしなやかで柔軟だ。どの曲もかなりメロディアスであり、時に聖歌隊のようなコーラスを導入したり、哀愁漂うバラードもこなすことができる。
メンバーが自主制作で制作したこの『BEAR.SHARK.WOLF』だが、これが好意的に受け入れられ、早い段階で売り切れとなってしまう。そこでバンドは深い理解を示してくれたKittyWu Recordsと契約を結び、ヴァージョン違いの曲を2曲追加収録し、ジャケットを一新した『BEAR.SHARK.WOLF』のセカンド・エディションを今年発表することとなった。
これまでバンドは、中国公演の他、アルバム発表後に、カナダはトロントで行われたCanadian Music Week 2011、今年はメタルコア・バンド、UNDEROATHのシンガポール公演のオープニングを務め、台湾のSPRIN SCREAMにも参加という流れの中で日本の地も踏んでいる。しっかりと国内での地位も固めつつ、海外への積極的なアプローチを行っているあたり、なかなか計画的に将来設計を行っているのではないだろうか。
年末辺りからセカンド・アルバムの制作に取り掛かる予定という話も聞いている。今注目しておきたいシンガポールのバンドの一つだという事は間違いない。
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バンドは2011年に本作『Bear.Shark.Wolf』を発表していたが、今作は作品内容に合わせジャケットを改め、さらに2曲のボーナス・トラックを追加収録した豪華な再発。このボーナス・トラック「Charlatan El Diablo (A Mexican Standoff)」はオリジナルも素晴らしいが、このトランペットを挿入したメキシカンなヴァージョンも砂漠の荒野に佇むニヒルなガンマンを思わせる渋さとスケール感のあるエピックな仕上がり。テキーラをあおりながら聴け!
2009年のデビュー以降、中国、カナダ、台湾のフェスティヴァルに参加。その他、FUNERAL FOR A FRIENDやSWITCHFOOT、UNDERROATH等のシンガポール公演の前座を務める。そして2012年9月には日本ツアーも敢行。
本を模した紙ジャケット仕様。
2012年リリース。
収録曲
Chapter 1
01.Bruce Banner Made A Big Mess 4:23
02.Wolves 2:49
03.Charlatan 3:08
Chapter 2
04.Bears 3:35
05.Cheers To Love 6:58
Chapter 3
06.All For The Walls 4:20
Chapter 4
07.Snake Blood 2:17
08.Sharks 3:54
09.Barrel Of A Gun 5:40
Chapter 5
10.The Strain 4:26
11.Smart Move Robert 6:08
12.The Prize Fight 6:37
Epilogue
13.The Strain Featuring Melvin Ong (Ruins And Remains) 4:27
14.Charlatan El Diablo (A Mexican Standoff) 6:18
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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シンガポールの国土の広さからみて、意外なほどバンドの数が増えたように思えた時期があったので、不思議に思ってミュージシャン達に尋ねてみると、「この国は狭いから誰もが知り合いみたいなものだし、最近では、とりあえず親しくなったら“バンドでもやる?”なんて話になるんだ」と、数年前に教えてもらったのだが、現在はそんな状況もだいぶ落ち着いていると聞いている。とくに、ロックやメタルはかなり大変だという事だが、やはり国内だけを視野に入れてもたかが知れている、どうにも出来ない状況なのだと思う。ただ、この10年でも優れたバンドは多く出てきて良いアルバムを発表しているし、今現在も良いバンドは生まれているのは事実だ。
どのくらいの方が知っていたのかはわからないが、そのシンガポールからCARACALというポスト・ハードコア・バンドが9月に来日して東京、大阪を含む5カ所でライブを行った。大阪ではKMC(Kansai Music Conference)にも出演しているので、ひょっとしたら名前を目にしたかもしれない。
現在のCARACALは影響を受けたバンドとして、THRICE、BRAND NEW、MASTODON、TOE、MUSHUGGAH、FUNERAL FOR A FRIEND等の名前を挙げているのだが、このCARACALの母体となるバンドは2003年結成。当時は、BLINK 182やTHE STARTING LINE、GREEN DAY等のパンク系のカヴァー・バンドだったという。それが徐々にSENSES FAILのようなポスト・ハードコア/エモへと変わってくるのだが、転機は2005年。他のカヴァー・バンドで活動していたメンバーと出会い、お互いカヴァーばかりを演奏する事にも飽きていてたということで、オリジナルを作っていこうということで、それがCARACALというバンドになる。
バンドは、2007年頃からシンガポール国内のフェスティヴァルに顔を出すようになり、FUNERAL FOR A FRIENDのシンガポール公演の前座を務めつつ知名度を徐々に上げながら、2009年には『Phoenix』というEPを発表。現在のヘヴィなサウンドに比べれば少し明るめの曲調だが、それは日々の生活をよりポジティヴに捉えていたから、そういう部分が音にも反映されたのだと語っている。そして、同年中国9都市をまわるツアー、2010年には北京のMIDI Festivalに出演を果たし、2011年に『BEAR.SHARK.WOLF』というなんとも力強いタイトルのフル・アルバムを発表する。
バンド・メンバーはその名が物語るように、動物が好き、それも獰猛な奴が特に好きだということなので、ここでは凶暴性を前面に押し出したイメージで印象づけている。デビューEP発表から時間も経ち、様々な経験から、自然とヘヴィな曲調になっていったということで、より骨子のしっかりしたリフも増え、曲によってはギャング・コーラスを使用したり、前のめりで噛み付かんばかりの勢いの曲もあるのだが、俊敏なネコ科の動物CARACALの名前をバンド名に冠した通り、実のところ彼らの楽曲はしなやかで柔軟だ。どの曲もかなりメロディアスであり、時に聖歌隊のようなコーラスを導入したり、哀愁漂うバラードもこなすことができる。
メンバーが自主制作で制作したこの『BEAR.SHARK.WOLF』だが、これが好意的に受け入れられ、早い段階で売り切れとなってしまう。そこでバンドは深い理解を示してくれたKittyWu Recordsと契約を結び、ヴァージョン違いの曲を2曲追加収録し、ジャケットを一新した『BEAR.SHARK.WOLF』のセカンド・エディションを今年発表することとなった。
これまでバンドは、中国公演の他、アルバム発表後に、カナダはトロントで行われたCanadian Music Week 2011、今年はメタルコア・バンド、UNDEROATHのシンガポール公演のオープニングを務め、台湾のSPRIN SCREAMにも参加という流れの中で日本の地も踏んでいる。しっかりと国内での地位も固めつつ、海外への積極的なアプローチを行っているあたり、なかなか計画的に将来設計を行っているのではないだろうか。
年末辺りからセカンド・アルバムの制作に取り掛かる予定という話も聞いている。今注目しておきたいシンガポールのバンドの一つだという事は間違いない。
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