NUCLEAR STRIKES “Megastorm Eyes” EP

NUCLEAR STRIKES “Megastorm Eyes” EP

販売価格: 1,400(税込)

商品詳細

身も心も80年代!

甘い囁きが聞きたいかい? あたいのシャウトはあんたの鼓膜を吹き飛ばすよ!
ヴォーカル、Steelgirl Ladyana!
俺のAxeはハートをトロケさせ、脳天を打ち砕くぜ! 
ギター、Rex Strike!
3秒数えな! そん時は俺のフィンガー・プレイに殺られた後さ!
ギター、1,2 Kill! 
大地を引き裂く高圧電撃、止まった心臓も動き出す!
ベース、Thunderbolt! 
鋼のビートは音速を超えるぜ!
ドラム、Iron Speed!

俺たちがマレーシアのヘヴィ・メタル・サンダー、NUCLEAR STRIKESだ!

80年代のマレー・メタル・バンド達が使用してきたという機材を使ったアナログ・レコーディングが、当時の音をよりリアルに再現! ヴォリューム10にできる音質だぜ。

2011年リリース。

収録曲
01.Megastorm Eyes 6:49
02.Last Savior 4:53
03.Memoir Of A Friend 5:49
04.Red Soldier 4:32
05.Terminal Danger 4:47
06.Memori Hidup 6:04

以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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2013年のLOUD PARK 13に参戦してマニアを歓喜させたENFORCER。メカニカル、テクニカルな現代的なメタルも十分にエキサイティングではあるが、やはりなんだかんだ言っても80年代のメタル、そして80年代メタルを標榜する近年のバンドは聴く方も演奏する方にも愛着がある。比較的近年のバンドで言えば、STEEL PANTHER、CRASHDIET、SKULL FIST、RECKLESS LOVE、WHITE WIZZARD、STEELWING、STRIKER、PORTRAIT等の活躍とそれを支えるマニアの熱意にそれは見てとれるだろう。今にして思えば、あの頃の音は本能を刺激してより人間の持っている野性的な部分を引き出すようなアブナイ魅力がある。

今回はそんな80年代メタルを狙い撃ちするマレーシアのバンド、NUCLEAR STRIKESを紹介してみよう。

バンドの結成は2005年。その前後にANTACID、VAULT、FLYGERS等の経験を経て紆余曲折ありながらも、現在のメンバーは、ギタリストにRex Strikeと1,2 Kill。ベーシストはThunderbolt、ドラムはIron Speed。そしてヴォーカリストはSteelgirl Ladyanaという女性の5人組。もう、名前からして気合い入りまくっているのがおわかりいただけるだろう。正直、これだけで手が伸びる人もいるのではないか。

これまで発表した作品は『Megastorm Eyes』(2011年)という6曲入りのEP一枚。まだたったの一枚のみではあるが、そんな彼らの評価は高く、さらにその作品は、ファスト、ミドル、哀愁のバラードとどの曲をとってもベタベタな80年代テイストに溢れた濃い仕上がりだ。EPのタイトルにもなっているように当時の空気がとんでもない嵐となって聴く者に襲いかかってる。

メンバーが影響を受けたバンドを少し列挙してみよう。RIOT、JUDAS PRIEST、220 VOLT、ACCEPT、 SCORPIONS、KUNI、LEE AARON、CHASTAIN、QUEENSRYCHE、FIFTH ANGEL。ローカルなシーンからはRUSTY BLADE、WINGS、FEBIANS、MAY、METALIAN、SOFEA、BLOODSHEDだという。なかなか美味しいところを突いてくる。

ただこのバンドも、そんな80年代のメタルに影響をされている割にメンバーは比較的若い。一番年長者でも1981年生まれ。後のメンバーは80年代半ばだ。このくらいだと、多感な時期にリアルタイムで80年代メタルに接しているかどうか何とも言えないところだと思うが、そこは時代とお国柄。街のいたるところにはあらゆる音楽が溢れていて、世界の潮流もハードロック、メタル。当然、マレーシアもロックの波が押し寄せている。彼らもそういう中で育ってきているのだから自然と耳にしているし、50年代から90年代までの音楽のリズムも勉強してきたという。その中で彼らは80年代のメタルを選び取ったというわけだ。NUCLEAR STRIKESのメンバーは、創造性があり、革新的だった80年代メタルを高く評価し、さらには「現代的なメタルには興味がない」ときっぱり言い切る潔さ。

もちろん、彼らのこだわりはファッションにも及び、革ジャンやサングラス、ヒョウ柄パンツ、そしてステージ・パフォーマンスを含めた総合演出に至るまであの当時を彷彿させるものを目指しているのだが、それは見た目だけに留まらない。

『Megastorm Eyes』のドラムはマレー・メタルを代表するバンドのひとつ、MAYのMusのスタジオで録音され、その他はMETALIANのメンバーだった人物が所有するAngel studioで録音されている。つまり、80年代のマレー・メタル・シーンを担っていたミュージシャンが制作に関わっているのだから、互いの理解は容易で望み通りの方向性を狙える。さらには、そのAngel studioには古くから受け継がれてきたアナログの機材の設備が整っており、デジタル録音ではないそのサウンドは、より一層タイムスリップ感を演出している。

また、彼らは運の良い事に、周りの環境にも恵まれている。プロデューサーは80年代から音楽業界にいる人物ということで、MAYやSOFEAとも繋がりがあり、そして同郷ということからBLOODSHEDなどとも近しい関係にある。さらに、SIL KHANNAZのJaieなどはずっとサポートし続けてくれているようだ。当時のリアルタイムの音楽関係者に注目される程に、このNUCLEAR STRIKESの生み出すものは魅力的であり、そして期待されているのだということだろう。

バンドは現在、来年発表予定のフル・アルバムの制作に取り掛かっている。彼が次に巻き起こす嵐はさらに猛烈かつ濃厚で、メタル・マニアの首を吹き飛ばすことだろう。
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