SIMON YONG “Alien Stole My Whiskey” サイン入り
SIMON YONG “Alien Stole My Whiskey” サイン入り
販売価格: 1,800円(税込)
商品詳細
シンガポールにおいて希少なプログレッシヴ・メタル・バンド、ZERO SEQUENCEのギタリストSimon Yongが信頼のおける一流メンバー達の力を借りて作り上げたギター・インスト作品。
互いが積み上げてきた技術と友情、絆の強さが生み出す息の合った余裕のプレイ。共に演奏する喜びが伝わる、大人になったらわかるかもしれない「仲間っていいな」の温もりの一枚。
Simon Yongのフュージョンの皮を被せつつもロック魂全開のギターに、プログ・メタルZERO SEQUENCE等で活躍するキーボーディストJoanna Lim、小気味良いタイトなでグルーヴィなリズムを生み出すベースのYazeid RahmanとドラムのBrandon Khoo(あのプログ・メタルのAPHELIONだ!)。さらにはジャズ・キーボーディストKerong Chok や、マルチ・インスト・プレイヤーの才女、Joan Chewのヴァイオリンが、時に楽しげに、時に白熱したプレイでスウィングしながら各楽曲の情景を活き活きと描く成熟期へ差し掛かったミュージシャン達によるフュージョン色が映えるプログレッシヴ・ロック/メタル。
メンバーは
Simon Yong --- Guitar(SHIRLYN & THE UNXPECTED, ZERO SEQUENCE)
Joanna Lim --- Keyboards,SFX,iPad (ZERO SEQUENCE,KINGS,SHIRLYN & THE UNXPECTED等)
Yazeid Rahman --- Bass(KINGS等)
Brandon Khoo --- Drums(APHELION,SHIRLYN & THE UNXPECTED, MELT9SNOW等)
ゲスト
Nal Goodfellas --- Bass
Joan Chew --- Electric Violin
Kerong Chok --- Keyboards
Helman Kamal --- Percussions
2013年発表。
Simon YongとJoanna Limのサイン入り。
収録曲
01.Blood of Raven 2:09
02.An Ancient March With the King's Pipers 5:44
03.Seismic Waves 5:14
04.Listen to the Sun 6:41
05.Namibian Waltz 2:47
06.The Gardener 6:15
07.Kyra 5:38
08.Alien Stole My Whiskey 6:31
09.Blood of Raven: Reprise 1:42
アジアのバンドの音源が聴けるネットラジオ
「Cinta KecilのASIAN ROCK RISING vol.84」にて紹介。
YouTubeでの視聴は こちら。
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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21世紀になってからのシンガポールを代表するプログレッシヴ・メタル・バンドのひとつと言えば、それは確実にZERO SEQUENCEだ。そのギタリストであり、メインの作曲者であるSimon YongとキーボーディストのJoanna Limがバーの箱バンとして演奏しているというので、フラリと遊びにいった事があるが、会場は想像以上ににぎわっており、熱気に包まれていた。演奏していた曲の大半はカヴァーだったが、彼らがメンバーとなっているバンドの演奏は非常に優れていて、馴染みの曲の数々を違和感なく楽しめたことを記憶している。
そのショウの後、ZERO SEQUENCEの次回作について尋ねると、Simon Yongは「素晴らしいメンバー達と一緒に、まずはソロ・アルバムを作るよ。」と言ってた。それが2年前、いや、もう3年程前の事だろう。最初は私もかなり気になっていたが、なかなか表立った動きもみられず、月日の流れとともにそれは記憶の底へ埋もれていってしまったほど。
しかし、 Simon Yongは地道に制作を続け(約3年!)、2013年夏に『Alien Stole My Whiskey』というユニークなタイトルのギター・ソロ・アルバムを発表してくれた。
蓋を開けてみると、Simon Yongが本作のメンバーに選んだのは、常日頃、クラブやバーで箱バンとして共に演奏している仲間達であった。キーボーディストにはZERO SEQUENCE、KINGS、Shirlyn & The UnXpectedで活動を共にするJoanna Lim。ベーシストはKINGSで共に活動するYazeid Rahman。ドラマーはシンガポールでもトップ・クラスの腕前を誇るBrandon Khoo。彼はShirlyn & The UnXpectedでも一緒に演奏しているが、ZERO SEQUENCEのアルバムにもゲスト参加しているし、何よりも、90年代に作品を残した数少ないシンガポールのプログレッシヴ・メタル・バンド、APHELIONのメンバーでもあるのも興味深いところ。
さらに、GOODFELLASのNal(ベース)、ジャズ・プレイヤーの Kerong Chok(キーボード)、KINGSを始めあらゆるバンドで活動するHelman Kamal(パーカッション)、そして米国へ渡り活躍するマルチ・インスト・プレイヤーの才女、Joan Chew(エレクトリック・ヴァイオリン)といったメンバーをゲストとして迎えて制作されている。
さて、その内容だが、確かにZERO SEQUENCE的、もしくはDREAM THEATERが築いたプログレ・メタルのスタイルを踏襲している部分もある事にはあるが、もっとフュージョンよりであり、スティーブ・ヴァイやフランク・ザッパ、ジョー・サトリアー二辺りの雰囲気も所により醸し出している。しかし、重要な点のひとつは、ギターのみに焦点を絞っているわけではなく、各パートの役割のバランスは保たれ、曲名通りのイメージが見えるような表現をすべての楽器を用いて形にしている。「An Ancient March With The King’s Pipers」は、古代の王の威厳や貫禄といったものを感じ、「Seismic Waves」は、まさに地震波のその伝わり具合を表現している。さらにタイトル・トラックの「Alien Stole My Whiskey」は、エイリアンが人類から酒を奪って酔っぱらいながら自由奔放に飛び回るかのような表現もなされている。アルバムはアーコスティカルなワルツ長の曲もあったり、バラエティにも富んでいるが、表現力のある楽曲を書けるギタリストであるとも言える。
そしてもうひとつの重要な点は、絆が生み出す音。メンバーの歳の頃や、その活動歴を鑑みると、そろそろそろ演奏も成熟期へと差し掛かる。そして、そんな彼らは常に音を合わせているメンバーであり、お互いの事を、そして間合いを理解し合っている。だからこそ、凝ったアンサンブルやフレーズも緊張感は漂わせつつも楽しんで演奏している姿が浮かぶ。実際、彼らのステージは常に笑顔があるのだが、この録音されている音を聴いているだけでも、それが思い浮かぶというのは凄いことではないか。一流のセッション・ミュージシャンを一時的にかき集めてもこの音は出せない。ある程度バンド活動を行った経験がある人なら、この作品に憧れと、ちょっとした嫉妬を感じるかも。
シンガポールではまだ、数枚のギター・ソロ作品しか発表されていないけれども、これは良作。大人の味わいのするフュージョンよりプログレッシヴ・ロック/メタル作品を楽しめる。。
2014年からはソロ第二弾に取り掛かるという話。ということは、ZERO SEQUENCEとしてのアルバムはしばらくお預けですね……
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互いが積み上げてきた技術と友情、絆の強さが生み出す息の合った余裕のプレイ。共に演奏する喜びが伝わる、大人になったらわかるかもしれない「仲間っていいな」の温もりの一枚。
Simon Yongのフュージョンの皮を被せつつもロック魂全開のギターに、プログ・メタルZERO SEQUENCE等で活躍するキーボーディストJoanna Lim、小気味良いタイトなでグルーヴィなリズムを生み出すベースのYazeid RahmanとドラムのBrandon Khoo(あのプログ・メタルのAPHELIONだ!)。さらにはジャズ・キーボーディストKerong Chok や、マルチ・インスト・プレイヤーの才女、Joan Chewのヴァイオリンが、時に楽しげに、時に白熱したプレイでスウィングしながら各楽曲の情景を活き活きと描く成熟期へ差し掛かったミュージシャン達によるフュージョン色が映えるプログレッシヴ・ロック/メタル。
メンバーは
Simon Yong --- Guitar(SHIRLYN & THE UNXPECTED, ZERO SEQUENCE)
Joanna Lim --- Keyboards,SFX,iPad (ZERO SEQUENCE,KINGS,SHIRLYN & THE UNXPECTED等)
Yazeid Rahman --- Bass(KINGS等)
Brandon Khoo --- Drums(APHELION,SHIRLYN & THE UNXPECTED, MELT9SNOW等)
ゲスト
Nal Goodfellas --- Bass
Joan Chew --- Electric Violin
Kerong Chok --- Keyboards
Helman Kamal --- Percussions
2013年発表。
Simon YongとJoanna Limのサイン入り。
収録曲
01.Blood of Raven 2:09
02.An Ancient March With the King's Pipers 5:44
03.Seismic Waves 5:14
04.Listen to the Sun 6:41
05.Namibian Waltz 2:47
06.The Gardener 6:15
07.Kyra 5:38
08.Alien Stole My Whiskey 6:31
09.Blood of Raven: Reprise 1:42
アジアのバンドの音源が聴けるネットラジオ
「Cinta KecilのASIAN ROCK RISING vol.84」にて紹介。
YouTubeでの視聴は こちら。
以下はFM yokohamaの番組『ROCK DRIVE』のブログ内コーナー「アジアン・ロック通信」用に書いた文章です。
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21世紀になってからのシンガポールを代表するプログレッシヴ・メタル・バンドのひとつと言えば、それは確実にZERO SEQUENCEだ。そのギタリストであり、メインの作曲者であるSimon YongとキーボーディストのJoanna Limがバーの箱バンとして演奏しているというので、フラリと遊びにいった事があるが、会場は想像以上ににぎわっており、熱気に包まれていた。演奏していた曲の大半はカヴァーだったが、彼らがメンバーとなっているバンドの演奏は非常に優れていて、馴染みの曲の数々を違和感なく楽しめたことを記憶している。
そのショウの後、ZERO SEQUENCEの次回作について尋ねると、Simon Yongは「素晴らしいメンバー達と一緒に、まずはソロ・アルバムを作るよ。」と言ってた。それが2年前、いや、もう3年程前の事だろう。最初は私もかなり気になっていたが、なかなか表立った動きもみられず、月日の流れとともにそれは記憶の底へ埋もれていってしまったほど。
しかし、 Simon Yongは地道に制作を続け(約3年!)、2013年夏に『Alien Stole My Whiskey』というユニークなタイトルのギター・ソロ・アルバムを発表してくれた。
蓋を開けてみると、Simon Yongが本作のメンバーに選んだのは、常日頃、クラブやバーで箱バンとして共に演奏している仲間達であった。キーボーディストにはZERO SEQUENCE、KINGS、Shirlyn & The UnXpectedで活動を共にするJoanna Lim。ベーシストはKINGSで共に活動するYazeid Rahman。ドラマーはシンガポールでもトップ・クラスの腕前を誇るBrandon Khoo。彼はShirlyn & The UnXpectedでも一緒に演奏しているが、ZERO SEQUENCEのアルバムにもゲスト参加しているし、何よりも、90年代に作品を残した数少ないシンガポールのプログレッシヴ・メタル・バンド、APHELIONのメンバーでもあるのも興味深いところ。
さらに、GOODFELLASのNal(ベース)、ジャズ・プレイヤーの Kerong Chok(キーボード)、KINGSを始めあらゆるバンドで活動するHelman Kamal(パーカッション)、そして米国へ渡り活躍するマルチ・インスト・プレイヤーの才女、Joan Chew(エレクトリック・ヴァイオリン)といったメンバーをゲストとして迎えて制作されている。
さて、その内容だが、確かにZERO SEQUENCE的、もしくはDREAM THEATERが築いたプログレ・メタルのスタイルを踏襲している部分もある事にはあるが、もっとフュージョンよりであり、スティーブ・ヴァイやフランク・ザッパ、ジョー・サトリアー二辺りの雰囲気も所により醸し出している。しかし、重要な点のひとつは、ギターのみに焦点を絞っているわけではなく、各パートの役割のバランスは保たれ、曲名通りのイメージが見えるような表現をすべての楽器を用いて形にしている。「An Ancient March With The King’s Pipers」は、古代の王の威厳や貫禄といったものを感じ、「Seismic Waves」は、まさに地震波のその伝わり具合を表現している。さらにタイトル・トラックの「Alien Stole My Whiskey」は、エイリアンが人類から酒を奪って酔っぱらいながら自由奔放に飛び回るかのような表現もなされている。アルバムはアーコスティカルなワルツ長の曲もあったり、バラエティにも富んでいるが、表現力のある楽曲を書けるギタリストであるとも言える。
そしてもうひとつの重要な点は、絆が生み出す音。メンバーの歳の頃や、その活動歴を鑑みると、そろそろそろ演奏も成熟期へと差し掛かる。そして、そんな彼らは常に音を合わせているメンバーであり、お互いの事を、そして間合いを理解し合っている。だからこそ、凝ったアンサンブルやフレーズも緊張感は漂わせつつも楽しんで演奏している姿が浮かぶ。実際、彼らのステージは常に笑顔があるのだが、この録音されている音を聴いているだけでも、それが思い浮かぶというのは凄いことではないか。一流のセッション・ミュージシャンを一時的にかき集めてもこの音は出せない。ある程度バンド活動を行った経験がある人なら、この作品に憧れと、ちょっとした嫉妬を感じるかも。
シンガポールではまだ、数枚のギター・ソロ作品しか発表されていないけれども、これは良作。大人の味わいのするフュージョンよりプログレッシヴ・ロック/メタル作品を楽しめる。。
2014年からはソロ第二弾に取り掛かるという話。ということは、ZERO SEQUENCEとしてのアルバムはしばらくお預けですね……
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